腎臓内科

INTERNAL MEDICINE

診療科について

腎臓と聞くと「おしっこを作る臓器」というイメージの方が多いと思いますが、そのほかにも様々な機能があります。
腎臓の機能には「尿を作る=余分な水分や老廃物を排泄する」だけではなく、「体液量の調整や電解質や酸・アルカリの調整」「血圧を調整するホルモンの分泌」「造血ホルモンの分泌」や「ビタミンDの活性化に関連して、骨を丈夫にする」など様々な機能があります。これらの機能が低下すると生命を維持できなくなり、血液透析などの腎代替療法が必要となります。腎臓内科ではこれらの腎臓の機能異常などについての診察をしております。

腎臓の機能の異常を早期に発見する手段として検診でも行われております、尿検査や血液検査によるクレアチニン値やクレアチニンをもとにして計算される、腎臓の機能の目安となるeGFRの低下などが起こってきます。

これらで異常を指摘された際には腎臓内科への受診をおすすめします。

腎臓はかなりの機能低下をきたさないと自覚症状が出ない臓器です。検査異常を指摘された段階など、早めの治療開始で血液透析などの腎代替療法の導入を回避できたり、ずいぶん遅らせることができるようになっていますので、お気軽に腎臓の検査異常についてご相談ください。

業務内容

当科で診療している主な疾患

  • 慢性腎不全(主に生活習慣病による慢性腎臓病)
  • 急性腎不全(脱水など原因が明らかな疾患)
  • 慢性糸球体腎炎、ネフローゼ症候群(腎生検など積極的検査の適応にならない方、寛解導入後のフォローアップなど)
  • 電解質異常
  • 腎性貧血
  • 高血圧、糖尿病など一般内科

腎機能障害で初診の方には、血液検査、尿検査、CT検査などを行います。特に若年(10代~40代)の方の中には、積極的な検査や治療で腎機能が改善、治癒できる疾患もありますので、それらの診断をさせていただき、必要に応じて高次医療機関にご紹介いたします。

しかし、腎臓の機能障害で最も多いのは、改善の難しい生活習慣病(高血圧や糖尿病など)による腎機能の悪化です。

そのような患者さまには生活習慣の指導や腎障害が進行しないための投薬、経過観察などを行っております。
さらに腎不全が進行した方には腎代替療法の提案をさせていただき、血液透析を希望される方につきましては、内シャント作成や透析導入も当院で行っております。

医師紹介

  • 杉浦 泰浩

    杉浦 泰浩

    専門分野 腎臓内科
    学会専門医・認定医
    • 日本内科学会総合内科専門医
    • 日本腎臓学会腎臓専門医
    • 日本透析医学会透析専門医
    • 日本医師会認定産業医
    あいさつ

    私は週1回の腎臓内科外来と透析患者さまの管理をおこなっております。

    腎臓内科の外来ですが、検診で尿たんぱくが出た、最近ではeGFRという項目で代表される腎機能低下についてご相談をいただいております。 まずは当院で尿検査や採血などの基本的な検査をさせていただき、必要な患者さまには高次医療機関での精密検査の提案や、各専門科へご紹介いたします。
    当院での経過観察が必要と思われる患者さまにつきましては、腎機能の保護という観点から、生活習慣病の治療や最新の知見を活かしながら、治療にあたってまいります。
    また、当院では保存期腎不全~腎代替療法の決定・導入~維持透析まで担当することができますので、どのような段階の腎臓の機能低下でもご相談ください。

    腎センターでは維持透析の患者さまをはじめ、血液透析の導入、入院が必要な患者さまの透析管理をしております。維持透析患者さまにつきましては、できるだけ安楽な透析、合併症の起こらない透析ができるよう努めております。
    腎臓内科医以外の医師も勤務している強み、施設を生かし、定期的に透析患者さまに起こりやすい合併症の検索にもスタッフとともに力を入れております。

午前 杉浦(泰) 杉浦(泰)
*第3のみ
午後 杉浦(泰)

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